第9回恵比寿映像祭のテーマは「マルチプルな未来」。リニューアルした東京都写真美術館から映像文化を発信します。

来たる平成29(2017)年2月10日(金)から2月26日(日)[月曜のぞく15日間]に、第9回恵比寿映像祭を開催いたします。

東京都写真美術館の総合開館20周年を記念し、また平成28(2016)年9月のリニューアル・オープン後、初開催となる今回は、ふたたび東京都写真美術館全館をメイン会場に、休館中に深めた地域とのつながりを発展させ、地域と世界を双方向に結ぶ国際フェスティヴァルを目指します。

第9回恵比寿映像祭の総合テーマは「マルチプルな未来」。複数の他者と同時に接続可能な今日の情報ネットワーク環境は、個人のあり方や関係性を変質させ、わたしたちの身体や社会に影響をもたらしています。既にわたしたちの中でも起こりつつある「未来」について、様々な作品を通じて考察します。

展示では、ホイットニー・ビエンナーレなどの国際展で活躍する笹本晃(ささもと・あき)(日本)、パフォーマンスを組み込んだ映像作品を制作するガブリエラ・マンガノ&シルヴァーナ・マンガノ(オーストラリア)や、オタワ国際アニメーション映画祭で受賞した注目の若手作家レイ・レイ(中国)など、今回も国内外のアーティストが多数参加いたします。

上映プログラムでは、フィオナ・タン(オランダ)の長編ジャパンプレミア、古典的写真論を著し文学者・アクティヴィストとしても知られる知識人スーザン・ソンタグをナンシー・D・ケイツ(アメリカ)が撮影したドキュメンタリーなど、多彩な作品を紹介いたします。ぜひご期待ください!

詳細はこちら
http://www.yebizo.com/

YEBIZOレポート11

恵比寿映像祭,未分類 — admin @ 4:41 PM

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第8回恵比寿映像祭も本日20日(土)18:00に閉幕します。昨日は、恵比寿ガーデンプレイス広場で無料の参加型イヴェントやザ・ガーデンルームにて様々なアーティストのコラボにてライブイヴェントを開催。その様子は以下の通りです!

サインウェーブを出すためのアプリケーションを携帯電話にダウンロード。

中谷芙二子氏の《霧の庭“ルイジアナのために”》の中、The SINE WAVE ORCHESTRA in fogの無料イヴェントの様子。(2/19)

The SINE WAVE ORCHESTRA in fogの無料イヴェントの様子。(2/19)

SjQ++、入江陽+銅金裕司、古舘健、The SINE WAVE ORCHESTRAを迎え、テーマ「動いている庭」に関連したにサイト・スぺシフィックなライヴ、「動いている庭 ― ライヴ編」の様子。(2/19)

「動いている庭 ― ライヴ編」にて、バイオアーティスト、銅金裕司が蘭の花の微弱な生体情報/電気変化を音声化し、シンガーソングライターの入江陽氏とコラボして演奏する様子。(2/19)

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YEBIZOレポート10

恵比寿映像祭,未分類 — admin @ 4:42 PM

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第8回恵比寿映像祭も残すところあとわずかです。見忘れた作品はありませんか?恵比寿ガーデンプレイスタワー38FのSTUDIO38に配された作品も是非お見逃しなく!


藤木淳《Primitive Order -組成される感覚/世界2006-2016》の展示風景


上田麻希《嗅覚のための迷路vol.1》の展示風景

クワクボリョウタ @ ラウンジトーク (2/18)
今回の恵比寿映像祭に合わせて新作《風景と映像》を日仏会館で披露中のクワクボリョウタ氏。暗い部屋の中をLEDライトをつけた鉄道模型が走ることで、作家によって選ばれた日用品がいつもと違う風景を会場内に出現させる今回の作品について、「視界に入ってくるもの全て作品としてみてもらいたい」とトークでは語られていました。また実際の風景というよりも心象風景としての映像作品としてみてほしいとも。

上映後Q&A:山田亜樹/塩田周三 @ 恵比寿ガーデンシネマ (2/18)
「躍動するアジア- DigiCon6 ASIA」のプログラマー山田亜樹氏、ゲストスピーカーの塩田周三氏を迎えての上映後Q&Aの様子。

上映後Q&A:鈴木伸和 @ 恵比寿ガーデンシネマ (2/18)
会場満席で上映した18日のカンボジア映画《12人姉妹》。そのプログラマーであり、フィルムの復元や修復の専門家で、実際カンボジアで調査もされていた鈴木伸和(株式会社東京光音)さんをお迎えして実施したQ&Aの様子。本フィルムが長い内戦を生き残り、発見され今日の上映に至ったかという経緯や、実際にリー・ブン・イム監督にお会いしたときのことのほか、カンボジアにおける視聴覚資料保存の現状についてお話しいただきました。

第8回恵比寿映像祭 動いている庭ガイドツアーの様子 @ ザ・ガーデンホール(2/18)
恵比寿映像祭は初めてというかたにも、テーマと作品の関連性をわかりやすくひも解いていきます。質問、疑問、意見も自由にできる雰囲気で実施中。2月20日(土)10:30~が最終回です!

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YEBIZOレポート9

恵比寿映像祭,未分類 — admin @ 2:14 PM

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第8回恵比寿映像祭では、恵比寿の地から世界に向けて映像文化を発信し、共に盛り上げていこうという趣旨のもと、恵比寿周辺の文化施設と地域連携プログラムを実施しています。今回も本映像祭の総合テーマと緩やかに連携した企画展を各参加施設にて実施中です。また各会場は、第8回恵比寿映像祭スタンプラリーの設置個所にもなっています。スタンプを集めながら、恵比寿の「庭」の散策に出かけてみてください!

amuにて「映像+鑑賞+プレゼン=?──映像祭作品鑑賞発表会」を実施。東京工業大学、武蔵野美術大学生が、恵比寿映像祭の作品を見て、1人5分間の鑑賞プレゼンテーションを行なっている様子。(2/19)


現在、waitingroomで開催中のグループ展の様子。


日仏会館・TMF日仏メディア交流協会主催の、映像と講演 「よりよき”庭”を求めて──トニー・ガトリフ監督 『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』」の上映の様子。(2/19)


NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]での、タイのアーティスト、アティコム・ムクダプラコーンの映像展とトークの様子。展示は2月20日まで。
http://www.a-i-t.net/ja/future_archives/2016/01/atikom-karaoke.php


NADiff a/p/a/r/tのギャラリーで開催中の中ザワヒデキ展「ソースと実行」の展示風景。
http://www.yebizo.com/#pg_partner8


MA2Galleryで開催中の「惑星の庭」今村遼佑、大小島真木、蔡佳葳 展の様子。
http://www.yebizo.com/#pg_partner4


G/P galleryで開催中の緒方範人個展「RASTERIZER」の様子。開催は2月21日まで。
http://www.yebizo.com/#pg_partner10


MEMで開催中のシャルル・フレジェ展 「BRETONNES」の展示風景。
http://www.yebizo.com/#pg_partner9


MuCuLスタジオでの「変貌・哲学する庭」展示風景の様子。開催は明日2月20日まで。http://www.yebizo.com/#pg_partner6


Gallery工房親で開催中の「記憶の庭」展の様子。展示は、2月21日まで。
http://www.yebizo.com/#pg_partner5

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★★2/18(木)18:30~カンボジア映画≪12人姉妹≫は好評につき、チケット完売いたしました。★★

2/18(木)18:30~カンボジア映画≪12人姉妹≫は好評につき、チケット完売いたしました。

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★2月20日(土)プログラム★

★2月20日(土)プログラム★

第8回恵比寿映像祭は、20日の18:00で閉幕します。最終日の20は、午前10:30のガイドツアーから始まり、13:45から出品作家で近年活躍中の鈴木ヒラクさんのラウンジトーク、16:00からはザ・ガーデンルームで、第8回恵比寿映像祭のテーマ、「動いている庭」にあわせて特別にデザインされた舞台のなか、ダンスパフォーマンスのイヴェントを開催します!どうぞお見逃しなく!!

【ガイドツアー/ザ・ガーデンホール】
10:30~
メイン会場と中谷芙二子「霧の彫刻」、STUDIO38を巡る!ガイドツアー

[会場]ザ・ガーデンホール → センター広場 → 恵比寿ガーデンプレイスタワー38F

【ラウンジトーク/ザ・ガーデンホール】
13:45~
鈴木ヒラク

1978年宮城県生まれ、神奈川県在住。”描く”という行為を主題に、平面、インスタレーション、壁画、映像、パフォーマンス、彫刻など多岐にわたる表現によって、時間や空間の生成と変容の方法として、ドローイングの領域を拡張し続けている。様々な音楽家とのセッションや、アニエス・ベーやコム・デ・ギャルソンとのコラボレーションも手掛ける。


【イベント/ザ・ガーデンルーム】
16:00~
動いている庭 – パフォーマンス編:《猿婿- The face of strangers- Hybrid version》
平井優子+山内朋樹+古舘健


ダンサー平井優子を中心に、2014年岡山県犬島で初演されて以来、異なる空間で常に変化してきたプロジェクト「猿婿」。研究者・庭師であり、ジル・クレマン『動いている庭』の翻訳者でもある山内朋樹、アーティスト/プログラマー古舘健との協働により、新たなパフォーマンスとして再構築されます。後半はクリエイションについてディスカッションを行います。 協力:原瑠璃彦、sonihouse

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YEBIZOレポート8

恵比寿映像祭,未分類 — admin @ 5:56 PM

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恵比寿映像祭のラウンジトーク、上映後Q&Aでは、作家、専門家を招いて作品についてお話をいただいています。平日にもかかわらず、多くの方にお越しいただきました。本日2月18日(木)はクワクボリョウタ氏、2月20日(土)は鈴木ヒラク氏を迎えてラウンジトークを開催予定です!

(上)2月16日に行われた中島興氏によるラウンジトークの様子。

中島興(ビデオアース東京) @ ラウンジトーク (2/16)
ビデオアース東京は、中島興氏によって1970年台初頭に設立され、新幹線や電車などの公共空間で即興的な行為を記録し、ケーブルテレビで作品の放送を行いました。トークでは、今回の出品作品《橋の下から》制作の背景をお話しいただきました。またビデオアース東京による他の過去の貴重な作品も紹介され、ビデオが介入することによって作られる状況や露呈される事実を映しだすビデオの力を語られました。お客様からも「衝撃を受けた、貴重なドキュメントとして観ました」という声も。

上映後Q&A:斉藤綾子 @ 恵比寿ガーデンシネマ (2/16)
映画研究の第一人者で知られる斉藤綾子氏。米国留学時代中の1988年に初めてアケルマン監督作『街をぶっ飛ばせ』を観た時の衝撃や、アケルマン作品に貫かれているテーマやカメラワークについて語っていただきました。また《No Home Movie》のシーンや撮影手法の中で、母娘の緊張関係、家・母親の存在/不在がいかに示唆されているのか、斉藤氏の細やかな分析に来場者も熱心に耳を傾けておられました。

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★2月19日(金)プログラム★

★2月19日プログラム★

第8回恵比寿映像祭の展示会場に突如と出現したピクルス・ショップ。棚に並べられたピクルスの瓶には、自費出版のパンク雑誌や政治誌のスタイルで制作されたラベルが貼られています。資本主義の経済市場の中で、戦争もピクルス同様に市場価値を持つとすると、展覧会の場において原料として展示される「ウォー・ピクルス」はどんな価値=意味をもつのでしょうか??

ウォー・ピクルス・プロジェクトより

【上映/恵比寿ガーデンシネマ】

11:30~
ベン・ラッセル「快楽の園」 三部作

「私たちが幸福だとして、それからどうしよう?」(S.ベケット)歴史や映像記号論に関わる作品を制作しているベン・ラッセルが現代のユートピアの限界に向き合う。タイトルは15-16 世紀に活躍した画家ヒエロニムス・ボスの同名の作品からとられている。

★ベン・ラッセル《忘却の前にやり遂げなくてはいけない》2013/20分/英語・ホワイトサンズ語(英語・日本語字幕付)

★ベン・ラッセル《アトランティス》2014/23分/英語・マルタ語(英語・日本語字幕付)

★ベン・ラッセル《祖先への挨拶》2015/29分/英語・コサ語(英語・日本語字幕付)

http://www.yebizo.com/#pg_gardencinema-screen7

15:00~
不在の庭-そして、誰もいなくなったら

活動地域やアプローチの異なる5組の注目作家たちによる短編映像集。内戦、災害、経済破綻、不可視化する権力構造…。さまざまな理由により人々の姿が消えた景色の中に、何が見え、何が生まれ来るのかを考える。「荒れ地」の風景論。

★ビサネ・アルシャリフ&モハマド・オムラン《空を失くして》2014/2分56秒

★ロバート・ノース&アントワネット・デ・ヨング《木と土》2015/20分

★マリナ・ヨティ《来世のごとく》2014/12分

★オリヴァー・レスラー《見えるもの/見えないもの》2014/20分/英語(日本語字幕付)

★葉山嶺《土地からやってくる、ある小ささ》2015/25分

http://www.yebizo.com/#pg_gardencinema-screen6

18:30~
80年代Videobrasil傑作選

1983年よりグローバルサウスのヴィデオ作品を中心にコレクションし、フェスティヴァル、巡回展、セミナーやワークショップ等も開催しているVideobrasilからのプログラム。 若い世代が台頭し活躍した80年代の代表的な作品を上映。

★TV Viva(クラウジオ・バホーゾ、クラウジオ・フェハリオ、エドゥアルド・オーメン)《ダメ・アミーゴ》1985/11分40秒/ポルトガル語(英語・日本語字幕付)

★ジェラウド・アニャイア・メロ、ルシラ・メイレレス《ピヴェッチ》1987/5分40秒/ポルトガル語(英語・日本語字幕付)

★オリャール・エレトローニコ(マルセロ・マシャード、フェルナンド・メイレレス、パウロ・モレリ、ヘナト・バルビエリ)《あなたの家のもうひとつの場所》1985/19分/ポルトガル語(英語・日本語字幕付)

★ペドロ・ヴィエイラ《神々の衝突》1988/21分19秒/ポルトガル語(英語・日本語字幕付)

★エデー・サントス《嘘と屈辱》1988/3分54秒/ポルトガル語(英語・日本語字幕付)

★ハファエウ・フランサ《再会》1984/7分/英語(日本語字幕付)

★サンドラ・コグ、 ホベルト・ベルリネ《カーチア・フラーヴィア、イラジャーのゴジヴァ》 1987/4分/ポルトガル語(英語・日本語字幕付)

http://www.yebizo.com/#pg_gardencinema-screen12

【イベント/ザ・ガーデンルーム】

18:00~
動いている庭 – ライヴ編

出演: SjQ++、入江陽+銅金裕司、古舘健、The SINE WAVE ORCHESTRA

新しい即興音楽をうみだすオーディオ・ビジュアル・プロジェクトSjQ++、映画音楽家としても多数作品を手掛けるポストヒップホップ世代の要注目シンガーソングライター入江陽とアーティスト銅金裕司による奇跡のコラボレーション、プログラミング表現の可能性を拡張していく古館健、サイン波による参加型パフォーマンスThe SINE WAVE ORCHESTRA。テーマ「動いている庭」に関連したにサイト・スぺシフィックなライヴが実現します。

http://www.yebizo.com/#pg_event1

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YEBIZOレポート7

恵比寿映像祭,未分類 — admin @ 10:03 AM

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シンポジウム:「動いている庭」をめぐって-庭と公共性 @ 日仏会館ホール(2/12)

平日にも関わらずたくさんの方にご来場いただき、ほぼ満席の中スタートしたシンポジウム一回目。フランスの、庭師であり思想家であるジル・クレマンの著作を出発点にした、第8回恵比寿映像祭のテーマ「動いている庭」。このシンポジウムでは、クレマンの着想に触れながら、現代における庭の可能性について「庭と公共性」という観点から、分野の異なる3名の専門家による発表とディスカッションが行われました。

「動いている庭」の翻訳も手掛けられた山内朋樹さんから、ジル・クレマン氏と彼の庭造りについて詳しくご紹介いただきました。

建築家の乾久美子さんには、ご自身のリサーチに基づいた、庭と公共性をめぐる様々な事例についてお話いただきました。

詩人であり、現代の映像メディアを対象に研究をおこなっている松井茂さんからは、メディアアートにおける庭の表現と、それら美術作品が提示する公共性のあり方について、ご報告をいただきました。

YEBIZOレポート6

恵比寿映像祭,未分類 — admin @ 10:02 AM

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シンポジウム:庭=運動(アヴァン・ガーデニング)以後@ 日仏会館ホール(2/14)

シンポジウム最終回は、1980年から90年代にアメリカで、活動家やアーティストを中心に、打ち捨てられた場所に地元住民が緑を植える運動として広がりをみせたアヴァン・ガーデニング。現在どう引き継がれ実践されているのか3人のゲストスピーカーを迎えそれぞれの事例を報告頂きました。ニューヨークや東京など実例を踏まえ、都市を生きるために必要な知恵について考える機会になりました。

高祖岩三郎氏は、ハキム・ベイのインタビュー映像などを交え、「アヴァン・ガーデニング」について詳しくお話し頂きました。

今回の展示でもウォー・ピクルス・プロジェクトとして参加しているアンテク・ワルチャック氏からは現在のニューヨークで行われている様々な活動の事例を紹介していただきました。

ブルーテント村と呼ばれる東京の公園にあるホームレスのコミュニティを拠点に、美術カフェ・エノアールを運営するアーティスト・いちむらみさこさん。自らの活動について語っていただきました。

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