PROGRAM

恵比寿映像祭2024
コミッション・プロジェクト

コミッション・プロジェクトについて

恵比寿映像祭における東京都写真美術館の新たな事業として、国際的な発信および新しい文化価値の醸成を目的に、恵比寿映像祭2023から始まった制作委嘱事業が「コミッション・プロジェクト」です。映像祭などを通じてこれまでに構築した国内外のネットワークを活用し、日本を拠点に活動する新進アーティストの中からファイナリストを選出。選ばれたアーティストに制作委嘱した映像作品を、“新たな恵比寿映像祭”の成果として発表します。その作品を将来的に国内外の文化施設や文化機関で紹介することで、アーティストの創造活動を支援するスキームを作っていきます。

第1回特別賞受賞者の特別展示

第1回で特別賞を受賞した荒木悠、金仁淑(キム・インスク)による展示を、総合テーマ「月へ行く30の方法」と連動させながら具現化します。

会期:
2024年2月2日(金)~2月18日(日)10:00–20:00(18日[日]は18:00まで)
2月20日(火)~3月24日(日)10:00–18:00(木・金は20:00まで)
※月曜休館〈ただし12日(月・振休)は開館し、13日(火)休館〉、入館は閉館30分前まで
会場:
東京都写真美術館3F展示室
料金:
入場無料
出品作家:
恵比寿映像祭2023特別賞受賞アーティスト 荒木悠、金仁淑(キム・インスク)

ファイナリスト決定(会期中)

上記展示と同時に、映像表現に通じた国内外の有識者5名からなる審査会によって、会期中に4名のアーティストを選出する審査会を開催し、その結果を発表します。

審査員

沖啓介 OKI Keisuke

メディア・アーティスト。多摩美術大学卒業。カーネギーメロン大学SfCI研究員(1997-1999年)。ポスト・ミニマル作品を発表する一方、ビデオギャラリーSCANの活動に関わる。第1回横浜トリエンナーレ(神奈川、2001年)、Transmediale(ベルリン、2008年)などに出展。第16回「美術手帖」芸術評論佳作入選、『Leonardo』(MIT Press)、『インターコミュニケーション』(〜2008年、NTT出版)などに執筆。

斉藤綾子 SAITO Ayako

映画研究者、明治学院大学文学部芸術学科教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)映画テレビ学部大学院博士課程修了、Ph.D.(映画学)。専門は映画研究、フェミニズム批評。共編書に『映画と身体/性』(森話社、2006年)、『映画女優 若尾文子』(みすず書房、2003年)、『可視性と不可視性のはざまで 人種神話を解体する 1』(東京大学出版会、2016年)など。

レオナルド・バルトロメウス Leonhard BARTOLOMEUS

山口情報芸術センター[YCAM]キュレーター。ジャカルタ芸術大学卒業。2012年にruangrupa(後にGudskul Ekosistem)に参加、2017年にキュレーション集団KKK(Kolektif Kurator Kampung)を結成。近年はオープン・エデュケーションとコラボレーション・プロジェクトに焦点を当てた活動を展開し、海外でのインディペンデント・リサーチやプロジェクトも行っている。

メー・アーダードン・インカワニット May Adadol INGAWANIJ

ライター、キュレーター、ウェストミンスター大学教授(シネマティック・アーツ)、アーツ・アンド・メディア研究教育センター共同ディレクター。映画芸術の脱西欧化、脱中心化の歴史と系譜を研究。具体的には、東南アジアにおける前衛の遺産、現代美術やキュレーターの実践における潜在性や未来を創造する形態に着目し、東南アジア域内を含む様々な地域の映像作品、美術、インディペンデント映画の美学および流通を研究している。

田坂博子 TASAKA Hiroko

東京都写真美術館学芸員/恵比寿映像祭キュレーター。東京都生まれ。主な企画に「映像をめぐる冒険vol.5 記録は可能か。」(2012−13年)、「高谷史郎 明るい部屋」(2013−14年) 、「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」(2016−17年)、「エクスパンデッド・シネマ再考」展(2017年)、「エキソニモ UN-DEAD-LINK」展(2020年)、恵比寿映像祭(第2−15回、2009−23年)など。

審査運営事務局:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]