「映像は、目覚めたまま見る夢」という今年の映像祭のコンセプトに寄せて、建築家/作家の坂口恭平氏に、氏の表現の核である「空間」を鍵にして、「夢」と「認識」について考察していただきました。膠着化したものの見方から軽やかに脱出し、新しい認識の地平/ビジョンを見いだす、思考のオルタナティヴ。

松本俊夫

坂口恭平プロフィール
建築家/作家。1978年熊本生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。2006年カナダ、バンクーバー美術館にて初の個展、2007年にはケニアのナイロビで世界会議フォーラムに参加。2008年、隅田川に住む路上生活の達人・鈴木さんの生活を記録した『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(大和書房)を刊行し、翌2009年には自身も実際に多摩川生活を経験する。最新著作に『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)がある。
http://www.0yenhouse.com/house.html