長い間映画の存立条件であった、観る者を環境として包んでいた暗闇と、スクリーンに反射する白い光の現代的変容におけるフィジカル/メタフィジカルな想像的考察。映画研究、文化社会学を専門とする中村秀之氏にご執筆いただきました。

中村秀之

中村秀之プロフィール
1955年生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。映画研究、文化社会学。著書に『瓦礫の天使たち--ベンヤミンから〈映画〉の見果てぬ夢へ』(せりか書房、2010年)、『映像/言説の文化社会学--フィルム・ノワールとモダニティ』(岩波書店、2003年)。共編著に『甦る相米慎二』(インスクリプト、2011年)、『映画の政治学』(青弓社、2003年)。共著に『日本映画は生きている7 踏み越えるドキュメンタリー』(岩波書店、2010年)など。