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展示

エティエンヌ=ジュール・マレー

2017年2月10日 - 2017年2月26日

東京都写真美術館 2F 展示室

エティエンヌ=ジュール・マレー

医学者、生理学者であったマレーは、生物の運動のグラフ化から、写真を用いた動きの解明へと進む。1882年、一秒間に何枚もの写真が撮影可能なシャッターの機構を開発し、写真銃を発明。さらに、多重露光によって連続する動きを複数の像として乾板・フィルムに定着する、クロノフォトグラフィを考案した。執拗なまでに生物の動きを描きとめ、一枚の写真の中に複層的な時間を閉じ込めることを実現したマレーの探究は、映画装置発明への道を拓いた。

エティエンヌ=ジュール・マレー《題不詳(投げる男性)》1885-1890/クロノフォトグラフィ/東京都写真美術館蔵

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