SNSの普及により、不特定多数に向けて発信される個人の記録が日々量産される今、記録行為としての「ダイアリー」は映像においてどこまで可能なのか? 美術ジャーナリストの藤原えりみ氏に、本映像祭レヴューをご執筆いただきました。

藤原えりみ

藤原えりみプロフィール
美術ジャーナリスト。東京芸術大学大学院美術研究科修了(専攻/美学)。女子美術大学・國學院大学非常勤講師。著書『西洋絵画のひみつ』(朝日出版社)。共著に『西洋美術館』『週刊美術館』(小学館)、『現代アート事典』『ヌードの美術史』(美術出版社)。訳書に、C・グルー『都市空間の芸術』(鹿島出版会)、M・ケンプ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(大月書店)、C・フリーランド『でも、これがアートなの?』(ブリュッケ)など。