アーティストにとって「日記」とははたして何なのだろうか?本稿では「日記と作品」という不思議な関係性に迫ります。絵日記でもなく、日記的絵画でもない、「日記=作品」というありかたについて、河原温と吉村芳生という2人のアーティストを例に、美術評論家の福住廉氏にご執筆いただきました。

福住廉

福住廉プロフィール
1975年東京都生まれ。美術評論家。著書に『今日の限界芸術』(BankART 1929)、共著に『路上と観察をめぐる表現史──考現学の「現在」』(フイルムアート社)など。展覧会のキュレーションに「里山の限界芸術」展(まつだい農舞台)など。