第13回 開催概要

2021年、恵比寿映像祭は、
「動画」であるということ、に焦点をあて、
映像の楽しみ方を広げるテーマを掲げました。

恵比寿映像祭は、平成21(2009)年の第1回開催以来、年に一度恵比寿の地で、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的かつ、領域横断的に紹介する映像とアートの国際フェスティヴァルです。

映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展をいかに育み、継承していくかという課題について広く共有する場となることを目指してきました。

第13回開催となる今回は、「動画」であるということに焦点をあて、歴史的な作品も参照しながら、映像の楽しみ方を広げるテーマをかかげました。

これまでに培った地域とのつながりや国際的なネットワークを支えに、さらなる充実と発展をはかります。

名称 第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」
Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2021:
E-MOTION GRAPHICS
会期 令和3(2021)年2月5日(金)~2月21日(日)[15日間]〈8日(月)、15日(月)休館〉
時間 10:00 〜 20:00 (最終日は18:00まで)
会場 東京都写真美術館、日仏会館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
料金 入場無料 事前予約制(東京都写真美術館 展示エリア)
※ 定員制のプログラムは有料
主催 東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館・アーツカウンシル東京/日本経済新聞社
共催 サッポロ不動産開発株式会社/公益財団法人日仏会館
後援 米国大使館/駐日韓国大使館 韓国文化院/TBSJ-WAVE
協賛 サッポロビール株式会社
協力 avatarin株式会社/ANA
お問合わせ 恵比寿映像祭に関する詳細については、以下までお問い合わせください。
東京都写真美術館
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL 03-3280-0099 (代)
yebizo_info@topmuseum.jp

第13回テーマについて

映像(動画)は、テレビ画面、スマートフォン、街中や車内の広告ディスプレイ、ゲーム、自動販売機、あるいはウェアラブルな端末など、21世紀の都市生活のいたるところにあふれています。明滅する光に過ぎない映像を前に、わたしたちは、笑ったり、泣いたり、驚いたり、怒りや欲望を喚起されたり、触れられないものや行くことができない場所へ思いをはせたり…と気持ちを動かされています。さらに世界的なパンデミックを契機に、物理的な移動や直接的な交流の代替手段のひとつとして、動画配信や映像を介した遠隔コミュニケーションの普及が加速し、映像との付き合い方はさらに拡がりを見せています。

第13回恵比寿映像祭では、見る人の感情を動かす映像の力に着目し、あらためて、「動画」であるということについて向き合いたいと思います。静止画が動き出すことそのものに驚き目を見張った映画前史の時代から、アナログからデジタルへ、平面から3D空間へ、技術の変遷やメディアの多様化とともに、動画表現はさまざまに変化を遂げ多様になってきました。

 

さまざまな工夫により編み出されてきた動画表現の原理とその歴史を参照しつつ、映像(動画)の魅力を楽しむ手がかりを提示し、さらなる拡張を続ける同時代の映像のありかたと、あたりまえのように映像とともに生きる現在を見つめなおす機会をつくります。

第13回恵比寿映像祭アーティスティック・ディレクター 岡村恵子