第10回 開催概要

2018年、恵比寿映像祭は第10回を迎えます。

 恵比寿映像祭は、平成21(2009)年の第1回開催以来、年に一度、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行ってきた映像とアートの国際フェスティヴァルです。ロゴのオープンなフレームとしてのカッコが象徴するように、映像をめぐってひとつではない答えを探りながら、映像分野の活性化を領域横断的にめざしてきました。

 これまでに参加した作家・ゲストは総勢840名以上におよびます。多くの作り手と受け手がフェスティヴァルに集うことで、映像表現やメディアの発展をいかに育み、継承していくかという課題について、広く共有するプラットフォームへと成長し、今回をもって第10回を迎えます。

名称 第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」
Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2018
Mapping the Invisible
会期 平成30(2018)年2月9日(金)~2月25日(日)[15日間]〈13日(火)、19日(月)休館〉
時間 10:00 〜 20:00 (最終日は18:00まで)
会場 東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
料金 入場無料
※ 定員制のプログラムは有料
主催 東京都/東京都写真美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)/日本経済新聞社
共催 サッポロ不動産開発株式会社/公益財団法人日仏会館
後援 TBS/J-WAVE 81.3FM
協賛 ANA/東京都写真美術館支援会員
協力 ぴあ株式会社/ドゥービー・カンパニー株式会社/株式会社ロボット
お問合わせ 恵比寿映像祭に関する詳細については、以下までお問い合わせください。
東京都写真美術館
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL 03-3280-0099 (代)
yebizo_info@topmuseum.jp

第10回テーマについて

「芸術とは見たものを表現するのではなく、見えないものを見えるようにすることである」。画家パウル・クレーの言葉を引用するまでもなく、芸術は、目に見えないものを見えるようにすることで、見る側を刺激し、新しい対話をうみだしてきました。

 一方、光学技術によって誕生した写真や映像は、見えないものを見えるようにするのみならず、実際には存在し得ない対象まで可視化してきました。映画創生期を代表する監督ジョルジュ・メリエスは、自らのマジックショーのなかで映画を上映し、その視覚効果的作品からSFXのパイオニアとも呼ばれています。映画は、現実世界をそのまま映し出すことが難しかった発明当時においては、魔術や幽霊のような存在としても受け止められました。しかし、映像が日常に浸透している21世紀の現在において、誰も映像を魔術や幽霊と考えることも、また現実と見間違えることもありません。むしろ、大量のイメージがあふれる現代だからこそ、何が現実をあらわしているかが、見えにくい時代にもなっています。

 映像は、光と影によってイメージを映し出すメディアであり、世界を光によって照らし出す一方で、同時に、可視化できない現実を浮かび上がらせる特性をもちます。第10回恵比寿映像祭では、映像が潜在的に表現してしまう、この不可視性=「インヴィジブル(見えないもの)」を総合テーマにすることで、映像の見方の歴史を考察し、現代における「インヴィジブル」を読み解くことから、未来の可能性を探っていきます。

恵比寿映像祭ディレクター 田坂博子