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開催によせて

福原義春

東京都写真美術館は、わが国初の写真と映像に関する総合的な美術館として、平成7(1995)年1月に、東京・恵比寿ガーデンプレイス内に総合開館しました。以来、日本における写真・映像文化の充実と発展に寄与すべく、多くの方々にご支援をいただきながら多彩な事業を展開してきました。これまでに映像分野については、近代の歴史の中で人々がいかに新たな視覚を獲得することに挑戦して来たかを検証するとともに、現代における映像表現の最先端をも紹介して来ました。このたび平成20(2008)年度を第1回として開催する「恵比寿映像祭」は、現代のみならず近未来の表現様式への余兆を含めた、次なる映像表現の探究への門出を皆さんとともに祝う立体的な祭典です。「恵比寿映像祭」の継続的な開催を通じて、今日そして未来における映像文化のさらなる醸成に向けて東京都写真美術館が果たしていくべき使命を、多くのみなさまとともに見出し、担ってまいりたいと願っています。文化の蓄積・継承は、決して一夜にして成しうるものではありません。なお一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、恵比寿映像祭へのみなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。

東京都写真美術館
館長 福原義春

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