上映

追悼・土本典昭 少年は何を殺したのかーテレビ・ドキュメンタリーと作家性

記録映画作家の土本典昭(1928‐2008)が1976年に制作したテレビ・ドキュメンタリー《日本の教育1976 少年は何を殺したのか》を再考する。同級生を殺害した16歳の高校生は、たんなる異常者として、切り捨てられるだけなのだろうか。衝撃的な事件について、口を閉ざすことよりも、真摯な態度で向きあい、話しあうこと。こうした土本の眼差しと、ドキュメンタリーのあり方を見直す。ゲスト・トークではリサーチャーとして本作に参加したスタッフの熊谷博子氏を迎えて、制作現場における土本の素顔にも迫る。

プログラミング

川崎市市民ミュージアム

プログラマー

濱崎好治 (川崎市市民ミュージアム学芸員)

ジャンル

上映

場所

1F

作品図版/画像
《生きている人間旅行:少年は何を殺したのか》 (前編・後編)
1976年/ヴィデオ、白黒、サウンド/前編25分・後編25分/日本
ディレクター:土本典昭/撮影:大津幸四郎、一之瀬正史/編集:池田龍三/ナレーター:伊藤惣一/音響:木村哲人、森拓治/リサーチャー:小池征人、熊谷博子/プロデューサー:野口秀夫、野呂進、牛山純一

協力:白井鉄郎/編集:上野孝/音響:森本喬雄/録音:木村哲人/プロデューサー:牛山純一

作家・プログラマープロフィール
濱崎好治 (川崎市市民ミュージアム学芸員)

プログラマー/濱崎好治 (川崎市市民ミュージアム学芸員)
1961年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。在学中よりテレビ番組の企画、構成作家として仕事をする。1984年からテレビ電話の利用実験、文字多重放送番組、CATV開局の番組企画など、既存のメディアに拠らないソフト開発のプロジェクトに参加。1988年より川崎市市民ミュージアム映像担当学芸員として勤務し、現在にいたる。ニュース映画、記録映画、テレビ・ドキュメンタリー、テレビ・コマーシャル、ヴィデオ・アート作品のアーカイヴをすすめている。2007年から慶應義塾大学DMCとの共同研究で、動画配信(ムービング・インフォメーション・デザイン)の実証実験に取り組む。

土本典昭

作家/土本典昭
1928年岐阜県生まれ。1956年、岩波映画入社。1957年からはフリーとして同社で《ドキュメント路上》、《パルチザン前史》「日本発見シリーズ」など多くの記録映画製作に携わる。1965年に初めて「水俣」を撮影して以来、17本にもおよぶ水俣映画を手がける。著作に『映画は生きものの仕事である』、『逆境のなかの記録』、『ドキュメンタリー映画の現場』など。

上映日時

2009年02月28日(土) 16:00~

上映情報

協力:日本映像記録センター
ゲスト・トーク:2009年02月28日(土)16:00~ 熊谷博子、濱崎好治

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