上映

Animated Visions:石田尚志×辻直之×大山慶 [愛知芸術文化センター制作オリジナル映像作品傑作選]

愛知芸術文化センターが、毎年、「身体」をテーマに気鋭の映像作家に委嘱して制作する映像作品シリーズからのセレクションを軸に3人の日本人作家による映像を紹介する。自らを画家と認識し、描画過程をコマ撮りすることで、動く抽象画を手がけている石田。木炭によるドローイング・アニメーションで独特の世界観と物語を紡ぎ出す辻。思春期や幼年期の記憶に潜む模糊とした暗部を、常に所在なくざわつく画面の質感と語り口で生理的に喚起する大山。若くして確固たるスタイルを確立した実力派3名の饗宴は、アニメーションというジャンルに安易に回収しえない豊かなふれ幅を指し示すだろう。

プログラマー

岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)

ジャンル

上映

場所

1F

作品図版/画像
石田尚志《フーガの技法》
2001年/16mm、カラー、サウンド/19分/日本
2001年度愛知芸術文化センター制作オリジナル映像作品
エクゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司
作品図版/画像
石田尚志《海坂の絵巻》
2007年/ヴィデオ、カラー、サイレント/1分30秒/日本
作品図版/画像
辻直之《影の子供》
2006年/16mm、白黒、サウンド/18分/日本
2006年度愛知芸術文化センター制作オリジナル映像作品
エクゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司
監督・脚本・描画・アニメーション・撮影他:辻直之
音楽・効果音 作曲・演奏:高梨麻紀子/現像、仕上げ:ヨコシネD.I.A/タイミング:横尾直樹(ヨコシネD.I.A)
作品図版/画像
辻直之《エンゼル》The place, where we were 
2008年/16mm、白黒、サウンド/6分/日本
作品図版/画像
大山慶《診察室》
2005年/ヴィデオ、カラー、サウンド/9分/日本
作品図版/画像
大山慶《HAND SOAP》
2008年/ヴィデオ(HD)、カラー、サウンド/15分/日本
2008年度愛知芸術文化センター制作オリジナル映像作品
エクゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司

作家・プログラマープロフィール
岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)

プログラマー/岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)
恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員。東京都現代美術館学芸員を経て2007年より現職。「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000年)、「転換期の作法 ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」(2005‐06年)、「大竹伸朗 全景 1955‐2006年」(2006年)などの企画に携わる。昨年、プレ・イヴェントとして手掛けた「映像をめぐる7夜」(2008年)をふまえ、恵比寿映像祭を立ち上げる。

石田尚志

作家/石田尚志
1972年東京都出身。有機的な線描による抽象映像を即興的なドローイングの集積によって動画化する映像作家・美術家。作品はトロント国際映画祭「波長プログラム」をはじめとする数多くの国際映画祭や、モントリオール現代美術館、ウォーカーアートセンター、テート・ブリテンなどで発表される。2007年五島記念文化賞美術新人賞、2008年チリ国際短編映画祭最優秀実験映画賞受賞。現在カナダ、トロントを拠点に活動中。
http://www.geocities.jp/office_ishidatakashi/

辻 直之 

作家/辻 直之 
1972年静岡県出身、神奈川県在住。1995年東京造形大学美術Ⅱ類卒業。アニメーションを中心に制作。「辻直之オール大百科」(ギャラリー・ルデコ、東京、2000年)で個展、「メディアスコープ2007」ニューヨーク近代美術館にて個展上映(2007年)のほか、カンヌ国際映画祭監督週間などの著名な映画祭や 「エモーショナル・ドローイング」(東京国立近代美術館、2008年)などのグループ展へ出品多数。

大山 慶

作家/大山 慶
1978年東京生まれ。2005年東京造形大学卒業。卒業制作作品「診察室」がBACA-JA最優秀作品賞、学生CGコンテスト最優秀賞、アルスエレクトロニカ佳作などを受賞。カンヌ国際映画祭監督週間をはじめ、多くの海外映画祭に正式招待される。2006年アニメーションによるオムニバス映画「Tokyo Loop」に参加。2007年東京造形大学大学院修士課程修了。日本アニメーション協会会員。東京都在住。
http://www.keioyama.com

上映日時

2009年02月21日(土) 16:00~

上映情報

協力:愛知芸術文化センター、名古屋
ゲスト・トーク:2009年2月21日(土) 16:00~ 大山慶、越後谷卓司

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