上映

オーストラリア現代映像の実験室

アザーフィルムは、オーストラリア・アヴァンギャルド映画の歴史と現状を概観する2つのコンピレーション・プログラムを上映。不規則に明滅する栄光に彩られたアヴァンギャルド映画の全容を紹介する。 オーストラリア映像表現の新潮流を概観。アニメーション、ランドスケープ、グラフィック・アブストラクション、マテリアリスト・フィルム、ニュー・メディア・アートなどで活躍するアーティストがそれぞれの主題にインスパイアーされた上質な作品を提供する。

プログラミング

アザーフィルム、ブリスベン

プログラマー

ジョエル・スターン ダンニ・ズヴェラ サリー・ゴールディング

ジャンル

上映

場所

1F

作品図版/画像
グレゴリー・ゴッドハード《リキッドアンバー》
2003年/16mm、カラー、サイレント/3分30秒/オーストラリア

2003年/16mm、カラー、サイレント/3分30秒/オーストラリア
グレゴリー・ゴッドハード《リキッドアンバー》
2003年/16mm、カラー、サイレント/3分30秒/オーストラリア
作品図版/画像
ディルク・デ・ブリュイン《アナロガス・ストレス #1、#2、#3》
2004年/16mm、カラー、サウンド/12分/オーストラリア
作品図版/画像
ルイーズ・カラム《コニンブラ》
2007年/スーパー8を自家現像、ディジタルベータカムに変換、白黒・モノクロカラー/8分/オーストラリア
作品図版/画像
サリー・ゴールディング《ブラッドレス・ランドスケープ》
2006年/白黒&カラー、デジタル・スクリーン・ヴァージョン/7分
作品図版/画像
ピア・ボーグ《パリンプセスト》
2007年/ヴィデオ(デジタルベータカム)、カラー/10分/オーストラリア
作品図版/画像
マルシア・ジェーン《タイムボール》
2007年/ ヴィデオ(デジタルベータカム)、カラー/ 4分/オーストラリア
作品図版/画像
オードリー・ラム《アンダーディヴェロップメント》
2007年/ヴィデオ(デジタルベータカム)、モノクロ/7分/オーストラリア
作品図版/画像
クリスティーナ・テスター《重力への反逆者》
2008年/ヴィデオ(デジタルベータカム)、白黒/4分/オーストラリア
作品図版/画像
ニルスタッチ《記憶の虐待》
2008年/DVD、カラー、サウンド/4分/オーストラリア 

作品図版/画像
ジム・ノックス《星占いはクズだ》
2008年/DVD、カラー、サウンド/2分/オーストラリア

作家・プログラマープロフィール
ジョエル・スターン

プログラマー/ジョエル・スターン
ブリスベン在住のサウンド・アーティスト、研究者、キュレーター。オーストラリアの実験・前衛芸術の育成に重要な役割を果たす。メルボルン大学アジアリンク財団の在外研究助成金により来日。

ダンニ・ズヴェラ

プログラマー/ダンニ・ズヴェラ
実験メディア研究者、キュレーター、アーティスト。専門は、オーストラリア・アートフィルム史と拡張映画。

サリー・ゴールディング

プログラマー/サリー・ゴールディング
フィルム・アーティスト。映画の収集・保存でも活躍。映画、インスタレーション、拡張映画パフォーマンスを制作。

ディルク・デ・ブリュイン

作家/ディルク・デ・ブリュイン
1950年オランダ生まれ。過去35年間に多数の実験映画、ドキュメンタリー、アニメーションを制作。国際的な映画祭やヴィデオアート祭でプログラム・ディレクターとして活躍。活発な批評活動も行なう。近年、マルチスクリーン上映、即興ヴォーカル、ライブパフォーマンスなど、独創的な拡張パフォーマンスで国内外の注目を集める。

グレゴリー・ゴッドハード

作家/グレゴリー・ゴッドハード
「1966年、シドニー生まれ。アニメーション作家、実験映画作家、アーティストとして相変わらず(間違って)活動を続ける。これまでに12本の16mmフィルムの製作、監督、アニメーションを手がけた。国際的な映画祭などで頻繁に上映され、たまには賞を取って、ヘンテコなトロフィーをもらったりする」──GG

ルイーズ・カラム

作家/ルイーズ・カラム
ニュージーランド生まれ。シドニー在住。フィルム素材の詩的可能性を鋭い感性で追求することで高い評価を受ける。とくにスーパー8フィルムを手動現像して表現の幅を広げたことで名高い。サウンド・アーティストやダンサーとのコラボレーションによる革新的な上映会を広範に行う。横浜での滞在製作を最近終えたところ。

サリー・ゴールディング

作家/サリー・ゴールディング
1979年生まれ。ブリスベン在住。映画作家、プロジェクトニスト、オーディオ・ヴィジュアル・アーカイヴィスト。作風はマテリアリスト・アブストラクションと夢のようなナラティヴ形式の間を往復している。16mm技術と暗室現像を用いて、映画素材と装置を脱構築し、パフォーマンス的映写を通じてユニークな作品を作り上げる。

ピア・ボーグ

作家/ピア・ボーグ
1977年生まれ。ピア・ボーグのアニメーション作品《フットノート》(2003年)は2004年カンヌ映画祭シネフォンダシオン部門公式ノミネートされた。 ドイツ表現主義映画に精通し、古典的アニメーション技術を駆使して、昔の写真、ファウンド・オブジェクト、髪の毛、スキャンした組織、埃、昆虫や見捨てられた16mmフッテージなどを丹念にモンタージュして個々のショットを作り上げる。

マルシア・ジェーン

作家/マルシア・ジェーン
メルボルン在住のヴィデオ/フィルムアーティスト。最近では、個人空間、環境、道や毎日出会う空間などの映像を使ったヴィデオ作品を制作。こうした素材について再考し、処理するには、徹底した編集作業が欠かせない。編集によって、映像は抽象化され、新たなグラフィックでリズミックな関係性へ構造化される。そこから動的で、プリズムのような、経験が生まれる。

オードリー・ラム

作家/オードリー・ラム
1981年、香港生まれ。ブリスベン在住。オードリーの映画制作は写真、版画、デッサンでの実験と同時進行。
http://audreylam.net/films.htm

クリスティーナ・テスター

作家/クリスティーナ・テスター
1985年生まれ。メルボルン在住。サウンド・アーティスト、ヴィジュアル・アーティスト、パフォーマンス・アーティスト。日常的素材と人間の声を対象とする。詩的でソニックなもの(オーストラリア各地で実験映画パファーマンスを数々行なう)からアニメーション、フィルムと幅広く制作活動を行なう。《カム・トゥギャザー》がメルボルン国際映画祭で上映された。

ニルスタッチ

作家/ニルスタッチ
1979年生まれ。短篇映画作家。ボディダーマ(菩提達磨)やクレンと同様に、すべては音楽だ。ヴェンティング・ギャラリー(venting gallery)の共同設立者。実験音楽と映画の制作、アーカイヴ化を行なう。さまざまなジャンルのオーディオタイトルを5,000以上も収集・保存。ヴィデオ作品やアウトサイダー、現代民族音楽なども扱う。

ジム・ノックス

作家/ジム・ノックス
映画作家、アーティスト、脅迫観念に悩まされる。「アーティキュレイティング・スペース(空間分節)」コンサートシリーズをメルボルンにある自身のイグニフュージ・ウェアハウス(ignifuge warehouse)で主催。「What is music?」やメレディス音楽祭のスクリーンプログラムを担当。ピア・ボーグ、コーラム・クーパー、ディルク・デ・ブリュインの短篇をプロデュース。

上映日時

2009年02月23日(月) 16:00~

上映情報

協力:国立フィルム・アンド・サウンド・アーカイヴ、オーストラリア http://www.nfsa.gov.au/
ゲスト・トーク:2009年2月23日(月) 16:00~ ジョエル・スターン、ディルク・デ・ブリュイン

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