ジェネラル・アイディア 未来の再構築 Video Works 1971-1985
20世紀終盤の現実と虚構を、徹底したユーモアと批評精神で生きた伝説のグループ、ジェネラル・アイディア。グループの結成から40周年の節目に、日本では約10年ぶりの回顧特集を行う。
プログラマー
岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)
ジャンル
上映
場所
1F
作家・プログラマープロフィール
プログラマー/岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)
恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員。東京都現代美術館学芸員を経て2007年より現職。「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000年)、「転換期の作法 ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」(2005‐06年)、「大竹伸朗 全景 1955‐2006年」(2006年)などの企画に携わる。昨年、プレ・イヴェントとして手掛けた「映像をめぐる7夜」(2008年)をふまえ、恵比寿映像祭を立ち上げる。
作家/ジェネラル・アイディア
ホルへ・ゾンタル(1944年イタリア、パルマ生まれ)、フィーリックス・パーツ(カナダ、ウィニペグ生まれ)、AA.ブロンソン(カナダ、ヴァンクーヴァ―生まれ)が、1969年に、カナダのトロントで結成したグループ。ジェネラル・アイディアとして制作・発表する活動のすべては、架空の女神「ミス・ジェネラル・アイディア」をめぐる物語の断片として周到に構築され、提示された。マルチプルの製作・販売や『ライフ』誌をもじった『ファイル』マガジンの発行など、商業主義やメディア戦略などを早くから表現形式にとりこみ、アートの聖域化に抗いながら徹底したユーモアと批評精神を貫いて、20世紀終盤における現実と虚構の両方を生きた1994年にゾンタル、パーツが相次いでエイズにより他界。現実のジェネラル・アイディアは、残されたAA.ブロンソンが継承するのみとなったが、現在、過去、未来という時制を自在に操作してきた虚構としてのジェネラル・アイディアは、21世紀になっても、その批評性はいまだに有効である。
上映日時
2009年02月20日(金) 13:30~
2009年02月24日(火) 13:30~
上映情報
協力:AA.ブロンソン/ファーン・バイヤー/ジェネラル・アイディア・スタジオ、トロント/ウェスタン・フロント、ヴァンクーバー