展示

ダン・グレアム &ダラ・バーンバウム

Dan GRAHAM and Dara BIRNBAUM

ダン・グレアムは、1960年代中ごろから、建築、ロック、ヴィデオそしてTVなど、現代を特徴づける文化に対する高度な分析を、テキスト、パフォーマンス、インスタレーション、そして建築デザインの形式で発表。 ダラ・バーンバウムは、建築や都市計画を学んだ後、1970年代後半からTVプログラムを制作の素材として、マス・メディアの表象や表現、真実性に与える様々な影響を分析する作品制作を開始。

ジャンル

展示

場所

3F

作家・作品プロフィール

Dan:

ダン・グレアム(1942年生まれ、ニューヨーク在住)は1970年代に、TVやヴィデオに代表される現代の視覚文化によって大きく変容した公と私、観客と作者(演者)、主体と客体の関係性の考察に鑑賞者が能動的に関わる、映像を用いたインスタレーションやパフォーマンス作品に取り組み始めた。これらの関係性の探求はのちにハーフ・ミラーを用いたパヴィリオン建築のシリーズに引き継がれている。「ヴィデオ-建築-テレビジョン」(1980)を初めとする多くの著作を出版しており、ポンピドゥー・センタ(パリ)ーやニューヨーク近代美術館、テート美術館(ロンドン)など世界中の美術館に作品が収蔵されている。また、ドクメンタ(カッセル)やヴェニス・ビエンナーレなど多くの国際的展覧会に参加するほか、日本国内では「ダン・グレアムによるダン・グレアム」(千葉市美術館、北九州市立美術館 2003-2004)が開催された。


Dara:

ダラ・バーンバウム(1946年生まれ、ニューヨーク在住)のヴィデオ作品は、ヴァラエティやドラマ、ニュースなどのTVプログラムが用いる言語や形式の再構成を主題としている。彼女の制作の基盤となるのはTVプログラムとヴィデオ作品の技術的な類似性だが、両者の制作環境と視聴環境の逆転した関係性への言及によって、バーンバウムのヴィデオ作品はマス・メディアの表象力への強い批評性を備えている。ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、モントリオール近代美術館、ベルン美術館など世界各地で個展を開催し、ドクメンタ7(カッセル)、カーネギー・インターナショナル(ピッツバーグ)など多くの国際展にも参加している。

展示期間

2月20日(金) - 3月1日(日)

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