フランク・ザッパのおかかえアニメーターとしても知られ、多くの作家たちに影響を与えてきた伝説のアンダーグラウンド・アニメーター、ブルース・ビクフォード。国際的に知られるアニメーション・映像作家黒坂圭太。偶像に命を吹き込まずにいられない宿命を負った日米の二人の異才が奇しくも同じ年に、ほぼ同じ長さで制作した２作品をご紹介します。

プログラマー

岡村恵子（恵比寿映像祭ディレクター／東京都写真美術館学芸員）

ジャンル

上映

場所

1F

黒坂圭太《海の唄》
1988年/16ｍｍ、白黒、サウンド/30分/日本

黒坂圭太《Agitated Screams of Maggots》
2006年　/Video，カラー,　サウンド/3分 /日本
制作：FREE-WILL CO.,LTD./音楽：Dir en Grey/プロデューサー：水由 章（ミストラルジャパン）

ブルース・ビクフォード「プロメテウスの庭」
1988年/カラー、ヴィデオ、サウンド/28分/アメリカ

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作家・プログラマープロフィール

プログラマー/岡村恵子（恵比寿映像祭ディレクター／東京都写真美術館学芸員）
恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員。東京都現代美術館学芸員を経て2007年より現職。「ＭＯＴアニュアル２０００　低温火傷」（2000年）、「転換期の作法　ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」（2005‐06年）、「大竹伸朗　全景　1955‐2006年」（2006年）などの企画に携わる。昨年、プレ・イヴェントとして手掛けた「映像をめぐる7夜」（2008年）をふまえ、恵比寿映像祭を立ち上げる。

作家/ブルース・ビクフォード
1947年にシアトル生まれ。映画『キング・コング』に登場するウィリス・オブライエンのアニメーションや、レイ・ハリーハウゼンに触発され、1960年代にアニメーション制作をはじめる。米国海軍兵としてヴェトナム従軍ののち、カリフォルニア州でアニメーターとしての職探しをしていたビクフォードは、ロック・ミュージシャン、フランク・ザッパに見出される。6年間のコラボレーションの末、故郷シアトルに戻って以来、現在まで同地にて活動。1988年に『プロメテウスの庭』を手掛けたあと、数時間分のクレイおよび線描アニメを手がけているが、未編集のままである。2004年、ブレット・イングラム監督によるドキュメンタリー『モンスター・ロード』が発表されたことに、彼の半生とその仕事があらためて広く知られることとなった。

作家/黒坂圭太
抽象絵画を経て1984 年からアニメーション映画を作り始める。映像作家・松本俊夫に師事。PFF'85で入選。主要な作品は、国内外のコンクール等で受賞を重ね、数多くの映画祭や美術展などに招待出品されている。MTVステーションIDコンテスト'96優秀賞の『パパが飛んだ朝』は、全世界で放映され、アヌシー、オタワの二大国際アニメ映画祭で連続受賞。最近では講談社モーニングの新人賞を受賞し、漫画家としても活動を開始。数年来制作にあたっている長編アニメーション《緑子》の公開が待たれる。

上映日時

2009年02月24日(火) 16:00～
2009年02月25日(水) 13:30～
2009年03月01日(日) 16:00～

上映情報

協力：　ブライト・アイ・ピクチャーズ＝ブレット・イングラム　http://www.brettingram.org/
株式会社ミストラルジャパン　http://www.mistral-japan.co.jp/
ゲスト・トーク：2009年3月1日(日) 16:00～　黒坂圭太