上映

ジェネラル・アイディア 未来の再構築 Video Works 1971-1985

20世紀終盤の現実と虚構を、徹底したユーモアと批評精神で生きた伝説のグループ、ジェネラル・アイディア。グループの結成から40周年の節目に、日本では約10年ぶりの回顧特集を行う。

プログラマー

岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)

ジャンル

上映

場所

1F

作品図版/画像
ジェネラル・アイディア《ブロッキング》
1974年/ヴィデオ、白黒、サウンド/17分/カナダ *日本語字幕付
作品図版/画像
ジェネラル・アイディア《パイロット》
1977年/ヴィデオ、カラー、サウンド/28分50 秒/トロント *日本語字幕付
作品図版/画像
ジェネラル・アイディア《コルヌコピア》
1982年/ヴィデオ、カラー、サウンド/10分/カナダ *日本語字幕付
作品図版/画像
ジェネラル・アイディア《シャット・ザ・ファック・アップ》
1985/ヴィデオ、カラー、サウンド/14分/オランダ・カナダ *日本語字幕付

作家・プログラマープロフィール
岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)

プログラマー/岡村恵子(恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員)
恵比寿映像祭ディレクター/東京都写真美術館学芸員。東京都現代美術館学芸員を経て2007年より現職。「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000年)、「転換期の作法 ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」(2005‐06年)、「大竹伸朗 全景 1955‐2006年」(2006年)などの企画に携わる。昨年、プレ・イヴェントとして手掛けた「映像をめぐる7夜」(2008年)をふまえ、恵比寿映像祭を立ち上げる。

ジェネラル・アイディア

作家/ジェネラル・アイディア
ホルへ・ゾンタル(1944年イタリア、パルマ生まれ)、フィーリックス・パーツ(カナダ、ウィニペグ生まれ)、AA.ブロンソン(カナダ、ヴァンクーヴァ―生まれ)が、1969年に、カナダのトロントで結成したグループ。ジェネラル・アイディアとして制作・発表する活動のすべては、架空の女神「ミス・ジェネラル・アイディア」をめぐる物語の断片として周到に構築され、提示された。マルチプルの製作・販売や『ライフ』誌をもじった『ファイル』マガジンの発行など、商業主義やメディア戦略などを早くから表現形式にとりこみ、アートの聖域化に抗いながら徹底したユーモアと批評精神を貫いて、20世紀終盤における現実と虚構の両方を生きた1994年にゾンタル、パーツが相次いでエイズにより他界。現実のジェネラル・アイディアは、残されたAA.ブロンソンが継承するのみとなったが、現在、過去、未来という時制を自在に操作してきた虚構としてのジェネラル・アイディアは、21世紀になっても、その批評性はいまだに有効である。

上映日時

2009年02月20日(金) 13:30~
2009年02月24日(火) 13:30~

上映情報

協力:AA.ブロンソン/ファーン・バイヤー/ジェネラル・アイディア・スタジオ、トロント/ウェスタン・フロント、ヴァンクーバー

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