二つめの各論は、「映像と音」という主題です。
映像を体験するうえで、聴覚は重要な役割を果たします。
また映画は、ともに時間をともなう芸術として、しばしば音楽になぞらえて論議されてきました。
展示作品のなかに音響効果が重要な役割を果たす作品が
複数含まれるのはもちろんのこと、上映プログラムでは、
音楽家・ジム・オルークをゲスト・プログラマーに迎え、
独特の観点から選ばれた実験映画特集をお届けするとともに、
オルーク氏のライヴ演奏で無声映画の名作を観る至福の
スペシャル・ライヴ&上映プログラムが実現!
そのほかにも、青山真治監督による音楽評論家・
間章を追った長編ドキュメンタリー《AA》の上映と
「音楽と映像の交差点」と題した関連シンポジウムの開催、
文字通り「音をいかに見るか」をテーマにさまざまなアーティスト
が集うライヴ・イヴェント「シー・ディス・サウンド」、などが用意されています。

ジム・オルーク [上映プログラム「スペシャル・ライヴ上映feat.ジム・オルーク V.シェーストレム《霊魂の不滅》」に出演]
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「映像のフィジカル」というテーマのもと、映像と物質的な空間との関係を考えることから、
各論のひとつとして、 「建築と映像」という主題を掲げました。
展示部門では、モダニズム建築をアーティストの視点でドキュメントした
サラ・モリスの新作が登場。日本からは、建築学科出身の
映像作家・大木裕之が、映像作品を見せる空間を、
会期中に作り替えていくというワーク・イン・プログレス式のインスタレーションや、
建築家・鈴木了二の映像論を体現する大型展示が、注目を集めることでしょう。
あわせて、鈴木了二氏をプログラマーに、広い意味での建築映像特集が編まれ、
さらに、鈴木氏の「物質試行」というコンセプトに、建築と映画両サイドから迫るレクチャーを催します。
異なる領域の横断を志向する恵比寿映像祭ならではのユニークな建築特集です。

鈴木了二《DUBHOUSE 51》東京国立近代美術館「建築はどこにあるの?
7つのインスタレーション」展(2010)より [参考図版] ⓒRyoji Suzuki
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第4回の総合テーマは、「映像のフィジカル」。
映像の魅力を考えるうえで
のキーワードとなる「フィジカリティ」という言葉には、
大きく二つの意味が含まれています。
ひとつは、映像を成り立たせている「物質性」です。
どんな機材や技術をいかに使っているか、
あるいは、どんな状況(スクリーンの大きさや材質、
部屋の仕立てや音響効果、あるいは
作品の流通・共有の方法など)が選ばれているか
といった即物的な面を比較することで、
作品の愉しみ方や理解がさらに広がります。
もうひとつの意味は、「身体性」です。
映像は見る人がいなくては成り立ちません。
私たちは、さまざまな映像体験を通じて、
映像の中でしかありえない空間や時間を感じとったり、
知識だけではなく、意識や身体感覚が新しく塗り
替えられるような経験をしているはずです。
映像の豊かさと奥行きを、特に「物質性」と
「身体性」の両面から測ることができる、
そんな作品が、今年は特に選ばれています。

伊藤隆介《Film Studies オデッサの階段》2006 ミクストメディア・インスタレーション/東京都写真美術館蔵
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恵比寿映像祭は、入場無料のフェスティバルで
展示やオフサイトプロジェクトなど会期中はご自由にご覧いただけます。
ただし、上映・ライヴ等定員制のプログラムについては、有料チケット制になりますが、
その前売券を来週末2012年1月14日 (土) よりチケットぴあで発売します。
今年はジョナスメカスのアジアプレミア上映、やニューヨークタイムズの動向を
追ったドキュメンタリーのアジアプレミア上映、そしてジム・オルークの
スペシャル・ライヴ付き上映、映像のデジタルアーカイヴのシンポジウムなど
数多くのみどころがありますので、お楽しみに!
チケット情報の詳細は下記をご覧ください。
一般発売:2012年1月14日 (土)
※ご購入の際には、6ケタのPコードが必要になります。各プログラムの日時につい
ては、チケットご購入の前にプログラムをご確認ください。
※当日券は各日10時より先着順で販売します。(上映は1Fホール受付、イヴェントは
1F総合受付にて)
※前売券は、各プログラム開催前日の正午まで販売します。また完売の場合、当日券
の販売はありません。
【購入方法】
1)お近くの店頭(チケットぴあ、セブン-イレブン、サークルK・サンクス)。
2)電話予約 0570(02)9999
3)チケットぴあ http://pia.jp/t/yebizo/
※チケットの買い方 >チケットぴあのお店・コンビニのサービスご案内
http://t.pia.jp/guide/retail.html
【受付座種】
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上映
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(東京都写真美術館1階上映ホール/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/190名)【Pコード:763‐103】
□1回券 ¥850(前売)/¥1,000(当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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シンポジウム、レクチャー
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(東京都写真美術館1階上映ホール/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/定員190名)【Pコード:763-104】
□A. 映像アーカイヴの現在 ¥450(前売)¥600(当日)
□B. AAをめぐって ¥450(前売)¥600(当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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レクチャー
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(東京都写真美術館1階アトリエ/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/定員70名)【Pコード:763-105】
□A. 仙台短篇映画祭 ¥350(前売)¥500 (当日)
□B. 物質試行と映像 ¥350(前売)¥500(当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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ライヴ・イヴェント
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(ザ・ガーデンルーム(恵比寿ガーデンプレイス内)/スタンディング/
定員350名)【Pコード:763-106】
□シー・ディス・サウンド ¥2,000(前売)¥2,500 (当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
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上映×ライヴ
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(東京都写真美術館1階上映ホール/自由席/入場整理番号付/
各回定員入替/190名)【Pコード:763‐107】
□映像体験のフィジカリティ スペシャル・ライヴ上映feat.ジム・オルーク ¥1,500(前売)¥1,800 (当日)
※全席自由席制:(チケットに入場整理番号つき)
【お取扱い】
取り扱いについては、以下を確認いただき、ご対応お願いします。
・チケットぴあ(インターネット)
http://t.pia.jp/guide/orderbyphone.html
※1枚につきシステム利用料210円と店頭引取利用料105円がかかります。
(郵送の場合、1件につき600円がかかります)
・TEL申込み:0570-02-9999
※予約有効期限内までに店舗にてお引換えください。(予約有効期限は予約日+3日で
すが、申込み時にガイダンスが流れます)
・店舗直接申込み:チケットぴあ店舗、セブン-イレブン、サークルK・サンクス
※店頭でのご購入には、チケット代金以外に発券手数料105円(チケット1枚あたり)がかかります。
※営業時間は以下にてご確認ください。
http://t.pia.jp/guide/retail.html
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今年で第4回を迎える、恵比寿映像祭が静かに始まろうとしています。
今年のテーマは「映像のフィジカル」。
映像を成り立たせている物質性(フィジカリティ)に光をあて、
あえて映像の即物的な面を入り口に、具体的な作品を通じて、
映像の豊かさと可能性にあらためて迫ってゆきます。

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地域連携プログラムが、各所で行われている様子は
以前にもお知らせ致しましたが、そんなパートナーの一つ
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が
恵比寿映像祭にやってきます。
現代アートと視覚文化を考えるための 場作りを目的として2002年に
設立した団体ですが、そんな彼らが恵比寿映像祭出品作品をいくつか
選びながら、映像祭の「読み取り方」についてトークを行います。
「美術館はそんなに行ったことがない」「アートは難しくて」
「美術の歴史を知らないからどうやって作品を鑑賞したら
良いか判らない」…という人もご参加ください。
はたまた、今どきの映像についてや作品の読み解き方についての
解釈を話し合ってみたいという方も是非ご参加ください。
恵比寿映像祭の作品を更に深く鑑賞して頂ける
手掛かりとなるラウンジトークです。
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●インフォメーション
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25日(土)11:00~ 2階ラウンジにて
http://www.yebizo.com/#pg_talk12
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現在、国内外で注目される日本の1960年代文化。
いわば高度成長期において文化のカオスともいえる
特異な状況が生まれ、それは現在から振り返ってみても
色焦ることのない異彩を放っています。
第3回恵比寿映像祭では、政治と芸術が強烈な関係をなしえた
1960年代の日本を「運動=映画」という視点からひもとくシリーズ
上映プログラム12「Cinema=Movement/1960s」に関連し、
現在の海外における研究動向もふまえ、1960年代の
映像文化について考察します。
映画研究者の平沢剛氏がモデレーターとなって、
様々な議論を展開します。共に議論に参加してくださるゲストは、
詩人松井茂氏と映画研究者ローランド・ドメーニグ氏。
明日このレクチャーに参加してから、上映プログラムに
参加して頂くとかなり重要な議論に参加し、お過ごし頂けると思います。
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●インフォメーション
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25日(土)13:30~ 1階アトリエにて
http://www.yebizo.com/#pg_lecture3
25日(土)16:00~ 1階アトリエにて
http://www.yebizo.com/#pg_screen12
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それぞれの場所で、それぞれに人が集い、作品を鑑賞し、
作家とコミュニケーションし、出会いと議論と体験とが
織りなすものは、貴重な時間だったと思います。
その一部の様子を記録写真でご紹介致します。

チェコセンターにて ヤン・シュヴァンクマイエル氏同氏の作品展示

同氏の作品展示

AITで映像祭出品作家のトークを開催

作品制作について語る松本力氏

恵比寿映像祭上映プログラム参加の中田周作氏

amuでは映像祭出品作品を資料上映しました

夢をキーワードに日常の思考を客観視するワークショップです

詩人三角さんをお迎えしてのフリーディスカッション
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お陰さまで、第3回恵比寿映像祭を開幕しましてから
5日間が過ぎようとしています。週末は多くの方々に
お越し頂きましたが、平日は逆にゆっくり時間をとって
見に来たという御客様が多いように感じられます。
とはいえ、平日昼間は働いている方々にもお越し頂きたく
通常は18時閉館の当館ですが、恵比寿映像祭期間中は
20時まで開催しております。
ぜひ期間中、平日のご来館も御待ちしております。
展示室の様子を一部ご紹介致します。

映像のためのドローイングを披露する松本力

マンガ家しりあがり寿の単純な線画アニメーション

客観性とフィクションの間を行き来する水越変重子

現実と虚構、正気と狂気がせめぎあうハヴィア・テレーズ

緑子の1回目の上映を終えた黒坂圭太。ドローイング展示しています。
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